椅子席会場での立礼焼香と畳式の会場での座礼焼香

2018年03月16日
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椅子に座ることのできる会場で用いられるのは、立ったままでできる立礼焼香のスタイルです。昔は畳の上に正座をしてというスタイルが多かったものの、現代では専用施設を利用するケースの方のほうが圧倒的に多く、施設では椅子に座ってできるスタイルをとる方が増えています。

最初に喪主や親族の焼香をする順番で、それから一般参列者も続いて行いますので、係員に案内をされて順番が来たら自分の番です。例をするにも順番がありますので祭壇へ進んだらまずは遺族へ一例を、それからご本尊へ一礼をして合掌をします。

抹香は指3本でつまみ高さは額まで上げて静かに下げて落としますが、やり方は宗派により多少のしきたりには違いがあるものの、さほど神経質になることはありません。抹香は香炉へとくべてからご本尊へ合掌、今度は一歩下がって遺影に一礼、ここまでしてやっと席に戻ります。

畳式の会場で用いられるのは立ったままするのではなく、座ったまま行う座礼焼香です。立ったまま行うのか、それとも座ったままで行うのかの差ですから、基本的な手順としてはさほど変わりはありません。座ったまま行う際の注意点としては、立ち上がる際にはまっすぐには立たないということです。

移動をする際にはまっすぐに立って歩くのではなく、腰を落として行うこと、また焼香に関しては正座をするのがマナーになります。現代人は椅子の生活に慣れていますので、正座を長い時間すると足がしびれやすいです。足がしびれて移動ができないとならぬように、適度に足を崩しては正座をするようにします。