大切な故人とのお別れの場となる葬儀では、マナーを守った服装が重要です。女性の方の喪服は、和装の場合と洋装の場合とでマナーが異なり、洋装の場合は身につけるアクセサリーにも決まりがあります。葬儀に身につけてもよいとされている宝石としては、一般的に身につけられることの多い真珠をはじめ黒曜石やオニキスなどが挙げられます。
真珠以外の宝石を身につける場合は、必ず黒い色の宝石を選ぶ事が大切です。真珠のネックレスを身につける場合は、色は一般的な白真珠でもグレーや黒でも構いませんが必ず一連のものにします。二連のネックレスは、重なるという意味から身につけないようにするのが礼儀です。
蝶番などの金具の部分の色も、金色などの華やかな色は避けるようにして、銀色の目立たないものを選ぶように気をつけます。ピアスやイヤリングをセットで着用する場合も同様で、できればネックレスと揃いとなる色の真珠を身につけるようにすると無難です。石の数は一粒のものを選び、ぶらさがるタイプのデザインや二つ以上の石や装飾が付いているものは避けるのがマナーです。真珠のアクセサリーはセットで販売されているものも多いので、冠婚葬祭用に使用できるアクセサリーのセットをあらかじめ購入しておくといざという時に困らずに済みます。すべての冠婚葬祭に着用できるタイプのものも多く販売されていますが、宝石のサイズが大きめのものは喪服には適さないとされているので、喪服専用に小さめサイズのセットを購入される方も増えています。