葬儀にご列席いただいたことに対する挨拶状を出します。お葬式や告別式が終わった後に、いわゆる49日の法要が終わったときに参列者に郵送することが通例でした。しかし、最近ではお通夜やお葬式の当日に、香典返しと一緒に受付や出口で手渡すことが一般的となっています。厳密に言えば、こちらがあくまでも会葬礼状、すなわちお葬式やお通夜に参列していただいたことに対するお礼です。49日の、忌明けの挨拶状も、お礼の意味が含まれているご挨拶文であることに違いはありませんが、会葬礼状と意味合いが異なっています。
ほとんの葬祭社では、会葬礼状のパターンを準備していますので、気に入った文例を選択し、故人や喪主、遺族の名前を伝えるだけでできあがります。香典返しをするときは、お世話になったことのお礼と49日法要や納骨が無事に済んだこと、戒名の報告などの意味を込めて商品に挨拶状を添えます。このため、葬祭社が用意してくれている文例だけでなく、自分たちの言葉も織り込むことで、より自分たちの気持ちをお世話になった方々に気持ちを伝えることができます。香典返しの額は、一般的には3分の1から半返しと言われていますい。
高額な香典を贈ってくださった方には特別なお気持ちがあってのことでしょうから、半返しにこだわる必要も特にありません。相手のご厚意を尊重して、お世話になった気持ちを込めて品物を贈ることが大事です。あるいは、一定の価格帯から選ぶことができるカタログギフトを利用される方も増えています。また、宗教によっては49日の概念がなかったりするものもあります。あるいは、残された遺族のために使って欲しいという気持ちが寄せられていることもあります。しかし、挨拶文だけはしっかりと出しておくことが、今後のためにも重要です。